育児はオーダーメイド
当然のことですが、子どもはひとりひとり違った体質と個性を持って生まれ、様々な環境のもとで育ちます。だれ一人として同じではありません。当院では小児科専門医の知識と経験を活かし、お子さんに合った疾患の予防をお伝えし、治療を行っています。例をあげると、1か月健診に来院したお子さんに向き癖があるとすると、女児であれば、男児より股関節脱臼のリスクが高まるので、資料をお渡しし予防の話を致します。1歳近くになっても母乳が大好きで離乳が進まないお子さんには、鉄欠乏性貧血が心配なことを説明させて頂きます。また幼児期になり鼻汁や咳が長引いているお子さんには、お薬の処方だけでなく原因検索のためのアレルゲン検査もお勧め致します。エコー検査を利用し先天性尿路疾患のスクリーニングを実施、慢性便秘や夜尿症の治療、臨床心理士外来など、きりがない程ですが、学会で承認された情報を皆様と共有することにより、常に更新された疾病の予防と治療を心がけています。
大人を支えます
子どもが安心して育つには、ゆとりのある環境が望まれます。保護者である、お父さん、お母さん、時にはおじいちゃん、おばあちゃんが元気でなければ、即お子さんに影響してしまいます。保育園に通い始めたお子さんから風邪を貰ったお父さん、お母さんをお子さんの受診ついでに一緒に診させて頂くことで、時間のゆとりが出来ることを期待します。また高血圧症、高脂血症などの慢性疾患を持っていらっしゃる方には、ホームドクターとして診療させて頂きます。2021年4月より消化器内科と総合内科専門医の資格を有している医師が診療に加わり、腹部エコーと頸動脈エコー検査が出来るようになりました。また健康診断結果のご相談や各種ワクチンも受け付けています。私自身の子育ては終わり、走り切った感が有りますが、その経験を活かし皆様の気持ちによりそい、健康を支えるお手伝いが出来れば幸いです。
小児期を卒業した方々へ
「もう子どもではないのですが、診てもらえますか」と高校生以上の方から、よく質問されます。風邪などの急性疾患に罹ることは減る年代ですが、体調不良はどの年齢でもありますし、重大な病気が隠れていることもあります。どうぞ気軽に受診してください。インフルエンザワクチンなどで来院されたときに、成長した姿を見せてもらえるのは、小児科医ならではの喜びです。ずっと応援しています。